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「ゴルフ大全」(マイケル・ホッブス編)

第3章 偉大なる男たち

 

陽気で謙虚なチャンピオン パット・ワード・トーマス(1961年) 〜(3)

 

16番のバーディーの後、17番もパーでホールアウトすると、

いよいよ最終ホールに臨んだが、やはりプレッシャーにはあがなえず、

1、2打ともジグザグ行進になってしまった。

 

2打めはグリーンから100ヤード以上も離れた丘の上にあって、

私が立っている場所から彼の姿は見えなかった。

 

とても長い時間が流れたように思えた。

 

やがて丘の彼方から音もなく白球が舞い上がると、

随分上空に留まったあと、ゆっくりとピンの1m以内に落下したのだった。

 

上気した彼が私の横を通り過ぎようとしたとき、

私は見事な4打のホールアウトを称賛した。

 

すると彼は、ふたたびこのように言ったのである。

「あの場所ですばらしいライに恵まれるとは、なんてラッキーなんだろう」

 

ピーター・トムソンは、

一流のゴルファーなら絶対に口にしないことを平気でしゃべる男である。

私たちゴルフ・ジャーナリストにとって、およそ聞きなれないことを言うのだった。

 

自己弁護は誰もが常に用意しているものだが、

特にいいショットは自分の手柄、

悪いショットは何かに責任転嫁するのが常套手段である。

 

ところが彼は球史に残るほどのスーパーショットを放ってさえ、

いつだってライが良かった、ラッキーだった、僕は幸運な男というだけで、

ただの一度も不運を嘆いたことがないのである。

 

不朽の名著「The Art of Golf」の著者、

サー・ウォルター・シンプソンは次のように書いた。

「チャンピオンの資格とは、

運の良さを最大限に生かし、悪い時にベストを尽くす能力の有無をいう」

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

なかなか、こうはいきませんね。

続きます。

 

 


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  • 2018.12.19 Wednesday
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