「破滅の王」(上田早夕里)

最近読んだ本を紹介するコーナーです。

 

 

今回は、「上田早夕里」の『破滅の王』です。

 

ひとりの科学者の絶望が生み出した治療法皆無の細菌兵器。

その論文は分割され、英・仏・独・米・日の大使館に届けられた。

 

1943年上海。

かつては自治を認められた租界に、各国の領事館や銀行、

さらには娼館やアヘン窟が立ち並び、

「魔都」と呼ばれるほど繁栄を誇ったこの地も、

太平洋戦争を境に日本軍に占領され、かつての輝きを失っていた。

上海自然科学研究所で細菌学科の研究員として働く宮本は、

日本総領事館から飛び出され、

総領事の菱科と南京で大使館附き武官補佐を務める灰塚少佐から

重要機密文書の精査を依頼される。

その内容は驚くべきものであった。

「キング」と暗号名で呼ばれる治療法皆無の細菌兵器の詳細であり、

しかも論文は、途中で始まり途中で終わる不完全なものだった。

宮本は治療法の製造をまかされるものの、それは取りも直さず、

自らの手で細菌兵器を完成させるということを意味していた・・・。

 

太平洋戦争末期の中国・上海での出来事です。

今回もまた、ちょっとは知ってる、ほとんど知らない・・・時代でした。

 

結局、日本軍は、侵略戦争に明け暮れていたってことですね。

平和ボケの今に時代にこそ、いろいろ知らなければならないのでしょう・・・。

 

 


「星夜航行」(飯嶋和一)

最近読んだ本を紹介するコーナーです。

 

今回は、「飯嶋和一」の『星夜航行(上巻)』です。

(2000)

 

何もかもが終わったと、一度は死を決意した。

 

その男はどうして屈しなかったのか。

家康、秀吉、天下統一、そして朝鮮出兵・・・。

激動の時代の荒波に飲まれた、ある徳川家の家臣。

 

三河を二分した内乱の時、父が徳川家に弓を引いたため、

逆臣の遺児として農村に逼塞していた沢瀬甚五郎は、

祖父より剣や騎馬術、鉄砲術などを叩き込まれていた。

傑出したその才覚は家康家臣の知るところとなり、

嫡男・徳川三郎信康の小姓衆に取り立てられた。

 

この時代のことは、

知っていることより知らないことの方が、何十倍もあります。

 

今、韓国の徴用工問題もありますが、

この時代、やはり、秀吉による侵略戦争だったんですから・・・。

 

戦争って、やっぱり、ダメですね。

宗教問題だったりすることも多いのですが、

侵略して”利”を得ようとするのはもっとダメですから。

 

 


「総務部長はトランスジェンダー」(岡部 鈴)

最近読んだ本を紹介するコーナーです。

 

今回は、「岡部 鈴」の『総務部長はトランスジェンダー』です。

 

その日、アラフィフ・妻子ありの総務部長は、

社内一斉メールでカミングアウトした。

「これからは女として生きていきます」

家庭は?会社は?友人は?

その時彼女が選んだ究極の二重生活とは?

 

自分らしく生きたい人に勇気を与える告白的ノンフィクション!

第1章 初めての女装

第2章 綺麗になりたい

第3章 女性として生きていくなんて

第4章 全社カミングアウト

第5章 外では女性、家では男性

第6章 毎日が性別越境

 

最近では、結構話題にのなっているし、

身近(それほどではないですが・・・)にもいるし、

特別、大きな違和感はありません。

 

ただ、やっぱり、自分がそういう状況ではないので、

なんか、十分には理解できないでいます。

 

ただただ、それなりに”尊重”はしていきたいと思っています。

 

 


「かちがらす」(植松三十里)

最近読んだ本を紹介するコーナーです。

 

今回は、「植松三十里」の『かちがらす』です。

 

鍋島直正の志は、明治維新の礎を作った。

 

日本を欧米列強の属国にしない!

 

佐賀藩主・鍋島直正は、

日本を欧米列強の従属国にさせないために、

反射炉の建設、鉄の鋳造、大砲の製造、

蒸気船の建造といった事業に藩をあげて挑んだ。

いくつもの難関を乗り越えて手に入れた最新の軍事力は、

幕府側と討幕派双方から恐れられ、求められていた。

開国を迫る欧米諸国と攘夷を叫ぶ諸藩が戦火を交える中、

新しい時代のために、直正は徳川慶喜との会見に臨む。

 

「佐賀だけが無傷で生き残るつもりだな」

「いいえ、無傷ではいられません。

動かなければどちらからも恨みを買いましょう。

佐賀の日和見と後ろ指をさされ、この歴史の大転換期に、

未来永劫、佐賀藩は汚名を着ることになります。

歴史に汚名を刻まれるのです。

武士として、これほどの不名誉はございません。

日本のためなら、私も藩も泥をかぶる所存です」

 

幕末のことは、いろんな情報があって、

ある程度分かったつもりでいましたが、

視点を変えると、いろいろ、新しいことが分かりますね。

 

自分のため、藩のため、じゃなくて”日本のため”に動いた人でした。

 

中国を始め、アジア各国が欧米列強の従属国になった時代に、

自らの技術力&軍事力で、踏みとどまったのは立派でした。

 

勝海舟、西郷、坂本龍馬などが知られていますが、

鍋島直正も忘れてはいけないようです。

 

 


「宝島」(真藤順丈)

最近読んだ本を紹介するコーナーです。

 

今回は、「真藤順丈」の『宝島』です。

 

狂犬よりも獰猛に、デイゴの花より美しく、警杖よりも強靭に、

彼らは夢へ、希望へ走る。

 

希望を祈るな。立ち上がり、掴み取れ。

愛は囁くな。大声で叫び、歌い上げろ。

信じよう。仲間との絆を、恋人との愛を。

美しい海を、熱を、踊りを、人間の力を。

 

さぁ、起きらんね。

 

英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。

固い絆で結ばれた3人の幼馴染み、グスク、レイ、ヤマコ。

生きることとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。

少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり・・・

同じ夢に向かった。

 

戦後の沖縄が舞台になっています。

現在でも米軍兵の行為が言われていますが、

戦後すぐの頃(まだ、米軍統治の頃)は、それは酷かったようです。

 

フィクションも含まれているのでしょうが、

知らなかったことがすごく多くて、驚きながら読んでいました。

 

やっぱり、戦争はダメってことですね。

 

 


ガスリー、最後尾から1ポイント奪取!!

先週末のF1メキシコGPでは、

トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、

エンジンペナルティによる最後尾からの出走で、

10位に入賞して、1ポイントを獲得しました。

 

一方、来年のシートの獲得が危ぶまれているブレンドン・ハートレーは、

予選を失敗して14位からの出走で、

レースでもガスリーに後れを取ってしまいました。

 

ナイスガイで、結構、好ましい青年ですが、”速さがない”では生き残れません。

最近ちょっと、調子が良さそうだったので期待していましたが、

今回のレースは、決定的かな・・・なんて思っています。

 

次の候補も出てきているので・・・。

残すはあと2戦、すっごいことが起きない限り変わらなそうです。

 

頑張れ、ブレンドン・ハートレー!

頑張れ、トロロッソ・ホンダ!!

頑張れ、HONDA・F1!!!

 

 


「傍流の記者」(本条雅人)

最近読んだ本を紹介するコーナーです。

 

今回は、「本条雅人」の『傍流の記者』です。

(1600)

 

いったい俺たちは、何のために、働いているんだ?

優秀な記者ばかりが揃った黄金世代。

しかし、社会部長になれるのは一人だけだった。

生き残っているのは得意分野が違う、40歳を超えた5人の男。

部下の転職や妻との関係、上司との軋轢に、本流との争い、

苦悩の種に惑いながら出世レースが佳境を迎えたその時・・・。

新聞社が倒れかねない大スキャンダルの火の粉が、降りかかる。

 

組織を守るか、己を貫くか、それとも誇りをとるか。

男たちが選んだ道の先に、あなたは何を見つけましたか?

 

嘘をつくな、強がるな。

おまえも本当は、偉くなりたいんだろう?

出世か、家族か。組織か、保身か。正義か、嘘か。

 

新聞記者の葛藤を描いています。

やっぱり、大変ですね(どんな職業でもそうなんですが・・・)。

 

ジャーナリストの安田順平さんが、やっと、解放されました。

いろんなことを言う人が絶えませんが、

”そこ”に行かなければ伝わらないことって確実にあるわけで、

それを認めることから始めないと、何も理解できないですね。

 

 


「玉村警部補の巡礼」(海堂 尊)

最近読んだ本を紹介するコーナーです。

 

今回は、「海堂 尊」の『玉村警部補の巡礼』です。

(1300)

 

お遍路道中で次々と難事件が・・・!

四国であがる犯罪者たちの水死体。

加納警視正は謎を追い、

リフレッシュ休暇で遍路に出た玉村警部補に無理やり同行する。

そんな2人の行く先々には、いつも不可解な事件が・・・。

 

お遍路の道中に遭遇した賽銭泥棒事件。

加納は容疑者となった女の無実を証明できるのか。(阿波)

十年前に起きた政治家秘書不審死事件の容疑者には、

鉄壁のアリバイが存在した・・・。(土佐)

蚊を信仰する寺で発見された変死体。

事件性はないように思われたが、狩野はAiの実施を主張する。(伊予)

讃岐のひょうげ祭りに爆破テロ予告が!

その背後には巨大な闇組織の暗躍があった・・・。(讃岐)

 

なんか、メチャ分かり易いような事件でしたが、

結構、面白く読みました。

 

改めて、四国巡礼って、それなりに面白そうだな・・・なんて。

コレクター好きとしては、スタンプ集めが楽しそうだと・・・。

 

 


「純平、考え直せ」(奥田英朗)

最近読んだ本を紹介するコーナーです。

 

今回は、「奥田英朗」の『純平、考え直せ』です。

(1400)

 

「だから言ったじゃろう。今が頑張りどころだと」

「そうなのか?」

 

坂本純平、21歳。

新宿・歌舞伎町のチンピラにして人気者。

心酔する気風のいい兄貴分の命令はなんでも聞くし、

しゃべり方の真似もする。

女は苦手だが、困っている人はほうっておけない。

そんな純平が組長から受けた指令、それは鉄砲玉(暗殺)。

決行までの三日間、純平は自由時間を与えられ、

羽を伸ばし、様々な人と出会う。

その間、ふらちなことに、

ネット掲示板では純平ネタで盛り上がる連中が・・・。

どうする純平?

 

ってことで、ネットでは

「純平、考え直せ」という声が上がっているんですが・・・。

もちろん「やっちまえ!」って声もです・・・。

 

アドバイスなんて出来やしませんが、

なんか、もっと、発展的なことはないんですかね。

今の世の中じゃあ、難しそうですが・・・。

 

 


「金魚鉢の夏」(樋口有介)

最近読んだ本を紹介するコーナーです。

 

今回は、「樋口有介」の『金魚鉢の夏』です。

(1700)

 

そこは、自由以外のすべてが無償で与えられる<楽園>。

生活保護の廃止によって誕生した「希望の家」で起きた老婆の死亡事件。

元刑事のジージと女子大生の孫娘が、閉ざされた施設の<闇>に挑む。

 

「ジージ、なにしてるのよ。早く解決して、温泉にいこうよ」

 

社会福祉の大胆な切り捨てで経済大国に返り咲いた近未来の日本。

警察の経費削減で捜査を委託された元刑事の幸祐は、

夏休み中の孫娘・愛芽と共に、

老婆の死亡事件が起こった山奥の福祉施設を訪れる。

単なる事故死で片付けるはずが、

クセのある施設の人々と接するうちに幸祐の刑事根性が疼きだして・・・。

 

近未来の小説です。

北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込んだりしました。

(戦争じゃないですが・・・と思いますが・・・)

最後には、中国が尖閣諸島に乗り込みました。

(戦争かなあ・・・)

そんな時代の設定になっています。

 

なんか、結構、面白くて・・・。

著者の作品は、もうちょっと、読み続けてみます。

 

 


calendar
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< December 2018 >>
sponsored links
selected entries
categories
archives
recent comment
recommend
links
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM